2019.02.06 INITIAL

応援したい起業家を発見できるプラットフォームに。ライブアプリ「ami」の挑戦

ユーザベースグループのジャパンベンチャーリサーチ(JVR)から、起業家とサポーターがつながるライブアプリ「ami」が公開されて4か月が経ちました。リリースしてからどんな挑戦や失敗があったのか、なぜ起業家に特化したライブ動画アプリをスタートしたのかについて、ami チームの森と銭神に話を聞きました。

森敦子ATSUKO MORI

ami シニアアナリスト

青山学院大学出身。メガバンクで法人 RM を経験後、青山ビジネススクールにて MBA を取得。2016年にユーザベースへ参画。SPEEDA コンサルティングサービス、アナリストチームを経て、2018年1月にジャパンベンチャーリサーチへ。主に情報発信を担い、2018年7月に執行役員に就任。

銭神裕宜HIROKI ZENIGAMI

ami エンジニア

熊本県出身。2012年、東京大学大学院新領域創成科学研究科修了後、新卒入社を経て株式会社アイシークを創業。プログラミング家庭教師サービスの事業開発を担当する。2014年、1年間で10の Web サービスと20のライブラリを開発することで Ruby を中心とした各技術について学ぶ。フリーランスのエンジニアとして多数の新規事業立ち上げに携わった後、2018年3月より現職。

スタートアップ・投資家の両方に使われるサービスをつくりたかった

――今日はよろしくお願いします。そもそも、JVR は日本最大級のスタートアップデータベース「entrepedia」を提供しています。なぜ起業家のライブ配信アプリを開発することにしたのでしょうか?

森:

entrepedia は現在1万3,000社超のスタートアップ情報を格納していて、日本でもトップクラスの情報量と信頼度を誇っていると自負しています。

一方で私たちがアプローチできるのは、プレスリリースだったり登記だったり、スタートアップ側が何かしらの情報発信をしたときだけに限られていました。日本中のスタートアップの情報を網羅するためには、プロダクトリリース直前直後、いわゆる「シード期」以前のスタートアップに対して何もできていないという課題がありました。

銭神:

僕自身も以前、起業していた時期があります。妻が代表として二人で挑戦していたのですが、その経験から「目立っていないシード期のスタートアップこそ、情報発信が重要」という原体験があるんです。シード期は採用や資金調達などやることはたくさんあるのですが、人もお金もないので、とにかく情報発信して仲間を集めるしかない。

entrepedia は今は投資家側のユーザーが多いのですが、初期の思想ではスタートアップの起業家にも使っていただいて、双方向にコミュニケーションできるプラットフォームにしたいという思いがありました。ami ではここを解決したいと思い、サービスを開発しています。

 

――なぜ「ライブアプリ」になったのでしょうか?

銭神:

実はライブ動画アプリにすると決まったのが、α版をリリースする1か月ぐらい前だったんです。それまでは Facebook グループや LINE みたいな、起業家とコミュニケーションできるテキストチャットみたいなサービスを想定していました。

森:

あれはびっくりしましたよね(笑)。

でもテキストだとなんというか「冷たい」感じがどうしても出てしまうので、人の顔が見えるライブ動画のほうが温かみがあって良いなと、実際にみんなで外部ツールを使って試してみて決めました。

 

リリース後、ライブ配信の壁に直面

――テキストとライブ動画では、技術的にもサービスのつくり方が変わってきそうです。

銭神:

そうですね。私ももともと Web エンジニアでしたし、チームにも Web が得意なメンバーが揃っていました。「アプリを出すぞ!」という決断からなんとか勉強しながらリリースまでこぎ着けたり、リリース後は「ライブ配信の回線が安定しない!」という問題からネットワークの勉強をしたり。回線が安定しないのは致命的なので、CTO(の小玉)がコミットして、一時期「回線おじさん」みたいになっていました(笑)。

森:

コンテンツのつくり方も、リリースしてからの4か月で変えてきています。初期は起業家さん自身がスマホで配信できるようにすることも想定していたのですが、それだとやっぱり品質が安定しなくて、私たちが目指す世界観が表現できない。今は私たち運営チームがしっかりとライブコンテンツをつくり込んで、それをテキストの記事として note  で配信するようにしています。

 

銭神:

この note が、起業家の方からけっこう好評なんですよね。

森:

しっかりとした文章で、しっかりとした写真を撮るようにしています。ami で撮った写真をプロフィール写真にしてくれる方もいて、嬉しいですね。

――森さんはもともとアナリストで、コンテンツや写真については初挑戦だったんですよね。

森:

そうなんです。社内でも「森に写真を撮らせると、何もないのにブレる!」と評判でした(笑)。

でも ami でライブ配信をスタートして、起業家さんの記事を配信することを決めてから必死に勉強しました。社内Slackに #写真部 があるのでそこのメンバーに話を聞いたり、自前で機材を買ってみたり。またライブ配信や動画編集なども、NewsPicksの番組制作チームメンバーが力になってくれたり、ami に登場してくれた起業家さんに教えてもらったりしています。


森が撮った写真。左が2018年10月、右が2019年1月に撮影(被写体は同じ)

 

起業家を発見するために、毎日楽しくログインしてくれるサービスを目指す

――4か月間の試行錯誤を経て、今年はどのような方向で ami を成長させていくのでしょうか。

森:

昨年の10月に正式リリースしてからの4か月間は、失敗が多かったな、というのが正直なところです。それでも意識していたのは、とにかく数をこなすこと。平日毎日ライブ動画を配信して、それを note で記事にして、気づいたら4か月で130本のコンテンツをつくっていました。おかげでコンテンツのクオリティはすごく上がりました。

この経験をもとに、今年は「ami を好きになってくれて、毎日楽しくログインしてくれる人」の数を増やしていきたいです。

銭神:

ami は現在 iOS アプリしか提供していないですが、もうすぐ Web 版をスタートします。今あるストーリー動画や過去のアーカイブ動画、note 記事などの導線を整理して、ami にログインすることで知らない起業家と出会ったり、発見できたりする価値を提供します。

 

森:

ami は実績としてまだまだなんですが、起業家同士のつながりが生まれはじめているのは本当に嬉しいです。ami に登場したことがきっかけで仲良くなった起業家同士もいるんですよ。

起業するとピッチコンテストなどがあるので、「同期」みたいなつながりはつくりやすいんです。でも似たような事業をやっているとか、先輩・後輩みたいな関係をみつけられる場所って少なくて。ami がきっかけで飲みに行って、そこから協業やメンター・メンティーの関係になったという話を聞くと、やっててよかったなと思います。

銭神:

昨年は iOS アプリなど未経験の分野に挑戦できて、幅が広がったという意味ではよかったのですが、やはり満足行くスピードを出せなかったと思います。その意味では今年は得意な領域にフォーカスするので、もう言い訳はできないですね。

僕自身、ami をつくりながらいつも自分が起業していた頃とか、今も起業して挑戦している妻のことを考えています。起業家が情報発信することで未来のファンに発見されて、最終的には仲間になってくれる。そんなプラットフォームにしていきたいです。

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