2018.02.26 SPEEDA

「自由な働き方の会社ありますか?」→「あるよ」って言われたのがきっかけ。金融機関からベンチャーに飛び込んだ理由

経済情報で、世界をかえる」をミッションに「SPEEDA」「NewsPicks」などのプラットフォームサービスを展開するユーザベースでは、金融機関などの大企業から転職してきたメンバーが多数活躍しています。


今回は金融機関で法人融資や法人営業、エコノミストとして活躍してきたメンバーが、なぜベンチャーに転職を決めたのか、それぞれの視点でのキャリアイメージやチームづくりにおける課題などをインタビューしました。

<登場人物>

森 敦子(entrepedia シニアアナリスト)
青山学院大学出身。国内金融機関で法人融資担当を経験後、国内の大学院に進学してMBAを取得。ユーザベース入社後は、SPEEDAでコンサルティングサービス、アナリストを担当後、entrepediaを開発するジャパンベンチャーリサーチに異動。業務のかたわら、プライベートではPh.D取得に向け研究活動にも取り組んでいる。趣味はゲーム。
好きなもの:猫

宇佐美 信乃(SPEEDA コンサルティングサービス マネージャー)
上智大学出身。三菱UFJ信託銀行で不動産仲介・法人営業・財務戦略提案業務に従事。大企業に対する財務戦略の提案の中でSPEEDAを提供するユーザベースのメンバーに出会う。その後、三井住友銀行への転職を経て、2017年、最高に自由な環境で自分を試すためにユーザベースにジョイン。
好きなもの:猫 嫌いなもの:年功序列

中村 香央里(SPEEDA アナリストチーム マネージャー)
東京大学出身。メガバンク投資銀行部門で債権流動化業務を経て、2010年より証券会社に出向。債券部門と株式部門の調査部でマクロエコノミストとして国内外機関投資家向けにレポート執筆や問い合わせ対応に従事。2017年、エージェント経由でSPEEDAを知り、ユーザベース入社。プライベートでは2人の息子の母親として日々奔走。
好きなもの:麺類 

 

「自由な働き方の会社ありますか?」「あるよ」って言われて

※左から中村、宇佐美、森

 

――中村さんはもともと証券会社でアナリストをされてたんですよね。分析の仕事を探されてたと思うんですが、SPEEDAは知ってたんですか?

中村:正直、知らなかったです。転職活動しているときに、エージェントから紹介されたんですよ。「自由な働き方の会社ありますか?」「ありますよ」って。「何やりたいんですか?」って聞かれて、「分析と調査」って返事したら、「あるよ」って言われて。

――定食屋みたいですね。

中村:じゃあちょっと一回話を聞いてみますねってオフィスに行って、そこで初めてプロダクトをみて、おしゃれだなって。最初に見た感覚でいうと。

宇佐美:私はユーザーだったけど、SPEEDAの最初の印象は「おしゃれだな」って思った。

森:なんかiPhoneみたいなイメージ。

宇佐美:スマートな仕事している気分になるよね。ただクリックしてるだけだけど。

 

※SPEEDAの画面イメージ(https://jp.ub-speeda.com/

 

宇佐美:私の転職理由は、銀行での経験が長くなるなかで、自分がやっている仕事や評価に対して、不満はなかったけど、なんとなく仕事の成果よりは「やってる風」に見せることがだんだん大事になってきて、それにすごく違和感が出てきたのがきっかけかな。うまくやっているように見せることがだんだん上手くなってくるみたいな。

色々言い訳ができるじゃないですか。なんかすっごいアイデアを思いついたとしても、まぁ基本できないよね、みたいな。なので、そういうのがないところでチャレンジしたほうが自分が成長できるかなと。どんどん言い訳が上手くなってのがやばいなっていう危機感があった。

 

ベンチャーでも意外に制度が整ってた

――実際転職を決めるときに、待遇とか企業文化とかは気にならなかったんですか?

中村:不安はあったよ、そりゃあ。

――なくなって困る福利厚生ってどんな感じですか?

宇佐美:家賃補助とか。

中村:退職金も財形もそうだし、育児系の諸々もあるよね。

森:あとは社員食堂とか。

宇佐美:まぁでもそこはしょうがないよね。

給与のこだわりについては、私は最後はあまりなくなったかな。銀行員って階段上に給料上がるので、じゃあ明日から年収いくらってなったときに、自分がその年収でどういう生活をしてたかっていうのはクリアに思い描ける。ああ、全然行けるじゃん、挑戦するからには自分で給料上げればいいじゃんって。

森:私は別にそこは気にならなかったかな。二人のケースと違って、一旦完全にやめて学生してたので、割とその時点で、市場価値下がるんだろうなと腹をくくってた。そのあと転職活動してみて、ゼロだと思っていた自分の市場価値があるとわかって、逆に安心した。

 

 

森:銀行にいたときって、若さとノリと勢いだけだったから。辞めて大学院に通った理由もそれなんだけど、まじ何もない、コミュ力しかないみたいなのが引け目だった。でも実はそれが市場価値になるっていうことに気づいて、なんとかなるだろうなって思った。

――カルチャーとかはどうですか?紙の稟議いらないとか違和感なかったですか?

中村:紙ないんだ、ラッキーって思った(笑)

宇佐美:私もすぐなくしちゃうから、紙が本当に嫌だった。机が片付けられないから、必ず書類がなくなるのね。監査で必ず指摘される(泣)

森:引き出しにお菓子入れてたら怒られた。

――逆に前の職場のほうがよかったものはあったりしますか?

森:一個いいなと思うのは、カルチャーなのかわからないんですけど、みんなわりきってるところですよね。数字は達成するのが当たり前だとか、そういう意識はめちゃくちゃ強い。

――ガッツみたいなものですか?

宇佐美:やりきる力っていうのかな。うちのチームにも銀行の法人営業出身の黒川君がいるけど、炎上している案件とか理不尽な場面に遭遇してもあんまり動揺しないですね。「ああ、ありますよね」みたいな。

森:「ちょっと燃えてるんだけど、めっちゃ熱いんだけど」って言いながらなんだかんだで持てるよね。多分20代の若いときに銀行を経験してなかったら私はそういう力つかなかったので、すごく感謝してる。

 

金融機関での女性のキャリア

――せっかく皆さんに集まっていただいたので、女性視点でのキャリアについてもお聞きしたいんですが、スタートアップと金融機関で、キャリアのつくり方ってどう変わりましたか?

中村:もちろん金融機関にも、女性で活躍している人もいますよ。ただ家庭を持ちながらでもめちゃくちゃ働いて、結果出して、みたいなイメージでがクローズアップされているので、それを見て全員が「私にもできる」とは思われてないんじゃないかな。

森:そういう成功事例、キラキラ人になれっていう感じはあるよね。本当は変わらなきゃいけないと思うんですけど、法人部隊は圧倒的に男社会だから、ワーキングマザーっていうロールモデルがいないんだろうなと思う。サンプル数が圧倒的に少ないので。

中村:私は小さい子どもがいるので、ユーザベースでは自由な働き方が社内全体で当たり前になっているところが本当にありがたいですね。リモートも当たり前、休むとか早退のタイミングも、来客とかミーティングなければ自由にやっていい。これは本当に入ってよかった。

子どもが一番大事だから予期しない早退や休みが発生するんだけど、前職では「すみませんすみません」って全方位に謝りながら休んでた。でもユーザベースだとみんな当たり前のように「どうぞ!」って送り出してくれる。それに自宅に帰ってからある程度キャッチアップできるというのもいいなと。

森:それはそうかも。金融に限らず大企業ってどこもそうだけど、休むの超大変じゃないですか。 

 

「焦らなくても大丈夫」――育児をはじめた皆さんに、母になって15年経った私が伝えたいこと / My Life as a Working Mother
 
 

転職して意外だったもの

――ベンチャーに移ってみて、意外だったことってありますか?

宇佐美:意外と制度とかいろんなもの整ってるなって思った。給料と休み以外全部ないと思ってたし、カオスな感じでみんなが働いているのかなと思ったら、意外とそうじゃなかった。評価制度もちゃんとしていると思わなかったし。

中村:クライテリア(人事評価制度)とフィードバックがしっかりしてるのには感動したなー。

 

「やらないこと」の徹底でつくられる、勝てる組織。組織偏差値70越え 株式会社ユーザベース|モチベーションクラウド
 
 

森:あとネガティブなギャップですけど、これ面接に来たときからずっと言ってるんですけど、オフィスが汚い。面接でオフィスに入った瞬間、「きたなっ」て私普通に言ってて。

宇佐美:物の置きっぱなしが多いよね。

森:それは改めたいよね。オフィスきれいになったら生産性あがるんですかって言わると、やっぱり上がると思うんですよね。

中村:汚いとかだらしないって、緊張感がないように見えてしまう。。ちゃんと仕事ですよっていうところですよね。

――それ、コーポレート部門でも課題になっているんですよ。森さんもぜひ改善プロジェクトに入ってください。

(※その後、社内でお掃除プロジェクト2018がスタートしました。)

 

今の延長線上だけじゃない未来をつくる

――皆さん、今チームを引っ張っている立場だと思うんですが、それぞれ何が課題で、何を伸ばしていかなきゃいけないと考えられているんですか?

中村:うちのアナリストチームはまだ議論の最中なんですけど、私がやってきた証券会社のアナリストと、SPEEDAで求められるアナリスト、各メンバーが目指すアナリストの全部が同じわけではないので、まずその目線共有のところからスタートですね。これまでの延長でいいとは思わないし、まさに過渡期といえるかな。

宇佐美:SPEEDAコンサルティングサービスの直近の課題は、業務領域をいかに広げて、やれることを広げていくっていうところかな。ユーザーからの相談の数も日々多くて、チームはめちゃくちゃ頑張ってるんですが、その先の未来を描いていきたい。

たとえば相談件数がどんどん増えていって、それをこなせるようになってすごいよねっていうのはあるんだけど、数をこなすことだけが素晴らしかったら未来は人増やすだけになっちゃいますよね。

 

 

――最近、使い方を教える「動画ガイド」を始めましたよね。

森:去年、SPEEDAでZendeskを導入して、その一環でFAQをつくったんですね。そのときに「SPEEDAってちょっと文字で説明しにくくない?」ってことがわかったんですよ。それでもともと動画作ろうって話をしていて、マーケの方で進めていたユーザーコミュニティ構想と合流して、どれくらい反応があるかわからないけど、とりあえずやってみようっていうのを始めてみたんですよね。

――あれ、めっちゃいいですよね。僕正直SPEEDAってよくわからないんですが、動画を見たらなんとかやってみようかなという気になりました。さっき宇佐美さんが言っていた、問い合わせに対応しているだけじゃない未来だなと。

宇佐美:FAQができて、動画ができて、簡単な利用ガイドであればユーザーに解決してもらうのもひとつの未来ですよね。今、コンサルタントは全ての相談に対して「30分で初期回答を返す」を徹底しているのだけど、ユーザーが素朴な疑問を手元で解決できるようになれば、今のリソースのまま、もっと深く、付加価値高くご相談に応じることができる。

その意味では先日開催したオフラインユーザー会も、まずは第一段階ですね、リアルなユーザーと触れ合う、会えることを価値としてもらう。どういう人がいるかわからないと質問はできても「相談」はできないじゃないですか。別にロボットに相談したいわけじゃないので。

ユーザー会でお会いした方から「講演で紹介してた事例の資料全部ください」っていう気軽なリクエストがあったりしたので、顔が見えるのはいいなと思いますね。

 

B2Bサービス「SPEEDA」がユーザーコミュニティに力を入れる理由 | 株式会社ユーザベース
 
 

ベンチャーが500人、1,000人の組織になったら

中村:自由でフラットな今のカルチャーが良いと思ってるけど、これって会社が500人とか1,000人になってもこのままでいくのかな。

森:今は組織を小さくするっていうことで対応しているよね。新規事業は分社化してPLを分けて、いかにチーム単位でまとまっていくかっていう。

だから次の課題はわかっていて、顔が見えない化問題ですよね。横串をどうしていくかって。

私は去年M&Aしたentrepediaに今年移ったんだけど、小さい組織のほうがやっぱり裁量は大きいんですよね。スピード重視なんで、チームで決めてやるっていうのが徹底されてる。代表(佐久間)の確認も取らないぐらい。

宇佐美:私もentrepedia、FORCASとかに少し関わっているけど、ユーザベースでは大きい組織と小さい組織を両方味わえるのがすごくいいなと思う。

――コーポレートでは社内交換留学、社内パラレルみたいな制度作りたいなって話してるんですよね。

森:めっちゃいいと思う。SPEEDAのマーケからCSで今やってるよね。それ正式に制度化したら、うち(entrepedia)はそのまま人材を引っこ抜くけど(笑)。あれ、これ言っちゃって大丈夫?

中村:梅田さん(共同代表)も公認してたしいいと思う(笑)。

 

「健全なおせっかい」が蔓延している

森:この会社のいいところは、権限委譲が進んでいてかつ誰も止めないから、さっきの社内留学みたいな実験を、誰の確認も取らずに進められる。ほんといいの?ちょっと注意してほしいんだけど、みたいなときも止めない(笑)。私ガードレールの内側歩いてたはずなんだけど、みんな止めないから気づいたら崖にいた!!みたいなのが多くて。

宇佐美:ほんとそうだよね。みんな見てるけど止めない。森さん崖の方にいってるけど、「まぁまぁまぁ(笑)」と。

森:私は落ちる前にみんなを引きずり込むから。

宇佐美:みんな助けてくれますよね。それは前職との大きなギャップだな。

森:ただ思ったのは、やっぱり言わないと助けてもらえないよね。当たり前なんですけど。

宇佐美:私、昔から何かあるとりあえず騒ぐんですよ。けど、銀行では結構たらい回しにされるんですよね。私じゃありません、みたいな。

森:教えてくれないよね。普通の会社は。

宇佐美:私、全然ITの知識とかなくて、でもユーザーからはSPEEDAの中の人はIT専門家だと思われてるから、セキュリティに関する問い合わせがきて。とりあえずエンジニアの小野寺君(@ryoqun)に言ったら、「僕が文案書いてあげますよ」って。神かと。だから自分も頼られたら同じくらい返そうって思ったし、良い循環ができてるんじゃないかな。

森:コーポレートの人たちとか正にそうだよね。契約とか経理とか、私たちわからないからほぼ丸投げじゃないですか。よくないけど。そうしたら「これにこうやって書いて、投げておいてくれればあとは総務の方で巻き取って、経理の方に投げておきます」って言われて。え、なにこれ、自動的にいっちゃったよみたいな驚きがあった。

宇佐美:健全なおせっかいが全社レベルで機能してるなと思いますね。これやっときましたよとか、これ便利ですからとか。みんなぜんぜん暇じゃないのに。

 

「自分を超える人を採用する」の未来

宇佐美:会社が大きくなるっていうところで言うと、今って「自分を超える可能性がある人」しか採らない方針じゃないですか。会社が成長して自分を超える人ががんがん入ってくるっていうのは、良い緊張感がある。自分より知識や経験がある人なんていくらでもいるし、そのときの自分どうなっているんだろう、っていう。

中村:今は前職で勉強したことを少しずつ出して出してってしているので、貯金を崩している感覚もあるかな。それがなくなったときにどうなるだろうって不安もある。そのとき私何歳かなとかね。勉強する時間をもっと作るのが一番の課題。

森:だから私、entrepediaに異動したんです。大学院の研究テーマと仕事を一致させて、公私混同するのが私の目標なので。

だから今のentrepediaの環境は私すごく幸せで。公私混同して、私の成果を出すことが、ダイレクトに会社の成果につながるので、やった!みたいな。ユーザベースは新しいチームがどんどん生まれてくるから、そういうチャンスがあるのはすごくありがたいですよね。

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