2020.07.13 AlphaDrive

新規事業開発に潜む「失敗の罠」をかいくぐれ! AlphaDriveで事業立ち上げを支援する面白さ

2019年11月にユーザベースグループに加わったAlphaDriveでは、予測不能な時代の大手企業の不安に寄り添い、新しい事業を創出するサポートをしています。執行役員の古川とインサイドインキュベーションリードの白杉に、AlphaDriveで手掛ける新規事業開発支援や、大手企業と二人三脚で新しいビジネスを盛り上げる醍醐味を聞きました。

古川 央士Hisashi Furukawa

AlphaDrive 執行役員

青山学院大学 文学部卒業。学生時代に電子書籍関連のベンチャーを創業経営。新卒で株式会社リクルート(現リクルートホールディングス)に入社。SUUMOでUI/UX組織の立ち上げや、開発プロジェクトを指揮。その後新規事業開発室のグループマネージャーとして、複数の新規事業プロジェクトを統括。パラレルキャリアとして、2013年より株式会社ノックダイスを創業しカフェ・バー「Bottles」やイタリアンレストラン「trattoria filo」を経営。2018年11月、株式会社アルファドライブ執行役員に就任。

白杉 大Dai Shirasugi

AlphaDrive インサイドインキュベーションリード

株式会社リクルート入社後、中古車領域の販促支援コンサルティング、研修制度開発、ビッグデータを用いた営業改革、働き方改革などを推進。同時期に複数の事業内新規事業に携わる。その中で自身の起案で事業開発に取り組みたいと考え、社内新規事業起案制度(NewRING)でアイデアを起案し、200件以上の提案からグランプリに選出。事業開発に専任。これらの経験から会社員が新規事業に関わる意義を強く感じ、2019年5月より株式会社アルファドライブに参画。500案件以上の起案者支援メンタリング、複数の大手企業に対する制度設計支援、研修開発・実施に携わる。

3,000件の新規事業開発をサポート 事業立ち上げの経験が糧に

――そもそもAlphaDriveはどのような事業を行っているんですか?

古川:
AlphaDriveは2018年に創業以来、大手企業を中心にさまざまな企業の新規事業開発を支援しています。「新規事業開発」といっても、その仕事はビジネスアイデアを形にすることにとどまりません。社内起業家を育成する研修を行うこともあれば、新規事業を生み出すための制度設計をサポートすることもあります。2020年5月にリリースした新規事業開発に特化したSaaSサービス「インキュベーションスイート」の導入をおすすめすることも。もちろん、すでにスタートしている新規事業に伴走し、指導やアドバイスなどのメンタリングも行います。

――新規事業コンサルティングとは何が違うのでしょうか。

古川:
確かに、昨今コンサルティングファームや新規事業開発支援に特化した企業も増えています。
そうした会社と違う点が3つあります。
1つ目は、マーケットリサーチやレポート業務を一切行っていないこと。企業の外側に目を向けるのではなく、社内の優秀な人材にアプローチすることで、組織の内側から新規事業が生まれる空気感を醸成します。社員のみなさんの想いを汲み取り、やる気や動機を引き出すことで新規事業をつくっていくのが、AlphaDriveの強みです。

2つ目は、新規事業開発支援の件数が圧倒的であること。ボードメンバーである麻生、平尾、そして僕が前職時代からサポートしてきた新規事業は3,000件を優に超えます。業種の幅も広く、製造業からメーカー、金融、マスメディアまで約20種、7割近くが上場企業です。従業員2万人以上の企業も全体の5~6割に上ります。

大手企業の場合、新規ビジネスの芽が生まれてから、世の中にリリースされるまでには長い時間がかかります。AlphaDriveの創業から2年、サポートしてきた事業がローンチされたり、商品化が実現して販売され始めた事例も増えてきました。

3つ目は、社内に「コンサルタント」が一人もいないこと。
「インサイドインキュベーションリード」としてジョインしているメンバーはアドバイザリーとして意見を申し上げるだけでなく、自分で事業を手掛けたことのある人ばかりです。僕自身も、8期目になるノックダイスという会社を経営していますし、白杉もリクルートの新規事業開発プログラム「NewRing」のグランプリホルダーで、自ら起案したビジネスアイデアをリーダーとして形にしてきた人です。
他にもJV(ジョイントベンチャー)の立ち上げに携わったメンバーや、実際に新規事業を推進してきたメンバーなどが所属しています。

――なぜ新規事業開発の経験を求めているんですか?

古川:
大手企業で新規事業を立ち上げるのは、とても大変なことです。起案者に寄り添って背中を押し、伴走して事業化まで一緒に走る。その際、自分でビジネスを立ち上げた経験のある人なら、事業をつくるために奮闘している起案者たちの気持ちが、誰よりもよくわかるはずです。

新規事業を立ち上げるうえで大切な要素はたくさんありますが、重要なのはテクニックや知識以上に、同じ境遇にある人の気持ちに寄り添えるマインドセットだと思っています。ただし新規事業開発経験は必要ですが、必ずしも成功させている必要はありません。失敗経験にも大切な要素が詰まっているからです。


AlphaDrive古川

自分も陥った「失敗の罠」を多くのお客さまの役に立てたい

――2人の転職経緯は?

白杉:
前職で、社内起業家として手掛けていた新規事業のグロースに苦労していたんです。これ以上事業を伸ばすのは難しいことがわかり、諦めてクローズするか悩んでいたタイミングでした。失敗理由を分析するうち、「このまま終わりたくない」という思いが大きくなってきて。
ちょうどそんな時に代表の麻生から、AlphaDriveに来ないかと声をかけられたんですよ。AlphaDriveの仕事を通じて、自分がどうすべきだったか整理できそうだと思い、転職を決意しました。

古川:
僕はもともと麻生や取締役の平尾と仕事をしてきた経験が長いんです。彼らが新規事業立ち上げをサポートして、そこで上がってきたアイデアを僕がアクセラレーション(育成)する立場でした。ところがそのチームが一旦解散になり、別の部署へ移ることに。
自分の事業に専念することも考えましたが、手掛けていたのは飲食やコミュニケーションスペースといった店舗型のビジネスです。1店舗あたりの売上や損益分岐点など、どうしてもミクロな視点に偏ってしまい、視野が狭くなってしまうような気がしたんです。

それまで社員として働くことで、ビジネスを俯瞰して見る経験を積むことができたので、今後もどこかの企業に属し、ビジネスを大きな視点で捉える経験を積みたいと思いました。自分のビジネスをミクロで見る視点と、企業に所属してビジネスをマクロで見る視点の両方を持ち、両輪でスキルを上げていくのが僕に合っていると考えたんです。そこで創業から半年後のAlphaDriveにジョインすることを決めました。

――「インサイドインキュベーションリード」という職種名は、耳慣れない言葉です。具体的にどのような仕事なんですか?

白杉:
大手企業の現場から新規事業を創出していく仕事です。大企業の多くが、既存事業だけでは成長を維持するのが難しい環境に置かれ、新規事業の立ち上げを模索されています。
しかしほとんどの場合、その仕組みを作ろうとしている担当の方は、制度設計自体が初めての挑戦だったり、ご自身でも社内で新規事業の立ち上げ経験がなく、先々で何が起きるか不明確だったりする中で、何とかして制度を立ち上げようとされています。

僕たちが提供しているのは、新規事業事業を立ち上げるために、社内から新規事業のタネを見つけ、育てるための制度とコンテンツなど、新規事業育成の支援です。AlphaDriveが持つ新規事業の成功・失敗ノウハウを全力で提供し、会社から事業を生み出すことをゴールに取り組みます。

実際にお客さまと話していると、僕自身も陥った「失敗の罠」にはまりかけていることが本当にたくさんあります。そのまま進めてしまうと、事業立ち上げはままならなくなります。さらに事業起案者、応募者の方が不必要な苦労をして、「新規事業なんてやるんじゃなかった……」と挑戦したことを後ろ向きに捉えるような状況にも陥りかねません。そうした状況にならないための制度設計、研修の実施、時には起案者と一緒に街に出て顧客ヒアリングを実施する案件伴走など、事業を立ち上げるための全てのお手伝いを行うのが仕事です。


AlphaDrive白杉

新規事業が生まれるまでの壁を共に乗り越えていく

――仕事をするうえで、大変だと思う瞬間は?

古川:
突破するのが難しい壁にたくさん直面することです。新規事業の計画を打ち出しても、大企業では「ローンチまで何年かかるの?」「1年で子会社化して欲しい」など、短期的な視点で評価されてしまうことが多いんです。あるいは、せっかく事業化しても、人事の問題で起案者本人がそのビジネスに関われないこともあります。そういう時には、起案者の方とビジネスプランをブラッシュアップしたり、社内を説得したりするなどして、一緒に乗り越えようと奮闘します。

白杉:
僕たちは研修会社でも、コンサルティング会社でもないと思っています。大切にしているのは、新しい事業の創出にコミットすること。そのためには、起案するのと同じぐらい、推進する方自身の熱量が大切になります。

だからリサーチを代行しても新規事業は生まれないんです。然るべき検証を起案者ご本人に担い続けてもらいながら、熱量を高めてもらう。ご本人のタイプ、志向、検討のフェーズ、既に集まっている材料などを見ながら、その時にお伝えすべきことを考え、実践しています。正しいことを伝えるのではなく、その方が次に何をすべきかを理解し、またそれをやりたいと思えるような伴走ができるよう、毎回全力で起案者に向き合っています。

――入社してから、「インサイドインキュベーションリード」として独り立ちするまでのステップを教えてください。

古川:
すべてのお客様を、ツーマンセル(2人1組)で担当します。まずは僕や白杉など主担当が行うメンタリングをじっくり見て、サブ担当としてノウハウを吸収してください。社内には、これまで僕たちがサポートしてきたノウハウが蓄積され、新規事業開発のフレームワークがある程度できあがっています。資料や事例集も豊富なので、ご自身の経験とかけ合わせながら経験を積んでいただき、次第に主担当をお任せしていきます。

白杉:
ご入社していただくみなさんもそれぞれ濃い経験をしてきたはずですから、僕たちが手とり足取り教える必要はないと思っています。
確かに社内にフレームワークはありますが、あくまでベーシックなものであり、相対している事業、検討状況、起案者、先方の社内環境に応じて臨機応変な対応が必要になります。ですので、他のメンバーと一緒に一つひとつの案件に伴走していただきながら、基礎はOJTで学んでいただきます。

それと並行して、積極的にご自身の強みを発揮いただければと思っていますし、それを私も含めたメンバーに共有してもらいながら、AlphaDriveとしての支援の力をアップデートしていきたいと思っています。

――「インサイドインキュベーションリード」はどんな人に向いていますか?

古川:
繰り返しになりますが、自分で新規事業を立ち上げた経験のある人が向いていると思います。できればコンサルティングファームでアドバイスをしてきた人より、新規事業の成功と失敗を味わったことがあり、酸いも甘いも体感している方がいい。イントラプレナーとして社内調整する厳しさや、スピーディに事業化しないとビジネスが丸ごとなくなってしまう「ひりひり感」をお客様と共有できる方がいいですね。

もちろん、僕のように自分の事業を持っている人でもいいですし、これから先、自分のビジネスを始めたい人でもかまいません。扱う領域はシニア、水産、宇宙、鉄道、不動産と扱う多岐にわたるため、それぞれの分野について日々最先端のビジネス情報を浴びるようにインプットします。バリューチェーンも、事業立ち上げのみならず、マーケティング、セールス、経理会計、マーケティング機能などあらゆることを知らなければなりません。さまざまな起案者にお会いすることで、今後のキャリアの参考にもなる。確実にこれからのキャリアに生きる経験を積むことができると思います。

白杉:
古川の話に加えてこの仕事に必要だなと感じるのは、人が言っていることを聞き、構造化する力です。相談を受ける起案者の方々は、自分の中に想いのこもったアイデアを持っているものの、形にする方法が分からない状態にあります。また、「儲かるかも分からないこんなアイデアを話していいんだっけ?」と不安になっている状態でもある。

そうしたアイデアを引き出す傾聴の力と、聞いた中身を構造化して整理し、ネクストアクションを提示できること。さらに提示するだけでなく、必要に応じてフットワーク軽くそれを自身で実行し、背中を見せながら起案者をリードする力も必要です。全てができる人材はいないと思いますので、実務に携わりながら足りないものがあれば、積極的に学ぶことを楽しめる方が向いているのではないでしょうか。

古川:
成長意欲が高く、自分の経験をもとに周りをサポートしたい気持ちを持つ貢献欲求の旺盛な方に来てほしいですね。恐らく社内起業を経験してきた方なら、会社の中で孤立した経験や、誰からもサポートしてもらえなかった経験をお持ちだと思います。同じ気持ちに陥っているお客さまに寄り添い、大企業から新規事業を生み出す手助けをしたいという思いをお持ちの方と働きたいです。

※本記事はオンライン(zoom)にて取材しました。

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